2人だけの歴史
□2人だけの歴史B
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私が朝からニヤけていると、美奈ちんがすごい勢いで教室に入ってきた。
「郁!!大変だよっ!ちょっと外見てみ!」
「え〜?」
なになに、何事?
私はちょっと面倒って顔をしながら、窓を開け、校庭を見る。
「?…なんにもないじゃん。」
「バカ!そっちじゃないよ。生徒玄関の方っ!」
いつの間にか隣りにやってきた美奈ちんが、外を指さした。
美奈ちんの淡い香水の匂いがする。
「はえ〜ん?」
あ!いとしの高間くん、
…と、
お・ん・な・の・子…?
「………って、えーー!!!?」