2人だけの歴史

2人だけの歴史D
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「おい、火貸せ。」



…え?


誰かいるの?

そういえばさっき、変な音したし…。


私は辺りをキョロキョロ見渡した。


「火だよ、どうせ持ってるんだろ?」



…あ!向こうからだっ!

うん?



でも、
なんかあんまりいい場面じゃなさそう…。
下手に顔出して見つかったら、まずいような…。


「で、なんだっけ?金無くしたんだっけ?」


「…あ、いえ…。」

「何?あんの?」

「は、はいっ。すみません。ぇえっとっ…。」



え!?これってカツアゲっ?!


うわー、
どうしよう、どうしよう!
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