2人だけの歴史
□2人だけの歴史D
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「おい、火貸せ。」
…え?
誰かいるの?
そういえばさっき、変な音したし…。
私は辺りをキョロキョロ見渡した。
「火だよ、どうせ持ってるんだろ?」
…あ!向こうからだっ!
うん?
でも、
なんかあんまりいい場面じゃなさそう…。
下手に顔出して見つかったら、まずいような…。
「で、なんだっけ?金無くしたんだっけ?」
「…あ、いえ…。」
「何?あんの?」
「は、はいっ。すみません。ぇえっとっ…。」
え!?これってカツアゲっ?!
うわー、
どうしよう、どうしよう!