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□ドキドキ腐女子体験♪
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「困ったわ…」
 私、春野サクラは只今重大な局面を迎えてます!
 今日はアカデミーの第三小会議室でミーティングするって言うから来たけど、どうやら先にナルトとサスケ君が来てるみたい。
 来てるのはいいとして…中から聞こえる会話…え?何か…入りずらいよ。

「ナルト、お前溜めすぎだから俺がやってやる、来い」
「いいってばよ!自分で出来る!お前にやってもらう事自体恥ずかしいってばよ!」
「自分で上手く出来ないくせによく言うぜ、このウスラトンカチ。痛くないようにやってやるからホラ、横になれ!」
 何?何をサスケ君はやってあげるの?横にになれだなんて…
「…い、痛くしないってばよ…」
「お前が暴れなきゃな…よく見せろ…」
「うわっ…ちょっ…くすぐったいってばよ〜」
 何?何?何やってんの?あぁもう!薄い扉一枚だけなのに、まるで分厚い壁に遮られているみたいに近付けない。
「入れるぞ…動くなよ…」
「うひゃ…こそばゆい…ってばよ」
「オイ、力入れるなよ、力入れると小さくなってコレ入れると痛いぞ」
あなっ?穴って??一体どこの穴よ…コレ?コレって何よ。何だか背中に冷たい汗をかいてきた…
「あ…っ、そこ!気持ちいい…ってばよ〜」
「馬鹿動くなよ!回りの壁に強く擦りすぎて血が出るだろ!」
「分かったよ…ゆっくり動かしてくれってば…気持ちいい〜」
「だから言ったろ?俺の方が上手いって」
 ヤバい…ヤバいよ!血の気が退き始めた…天井がぐるぐる回る…息をするのが辛くなる。二人共何やってるの?
 扉の向こうには私の知らない二人の世界があるのかも知れない…そう思うと…平常心でいられないじゃない!

「サスケいっぱい出た?」
「あぁ…やっぱりな…お前溜めすぎだよ。こんないっ……」
 いやぁ〜!!もぅいやぁ〜!!聞きたくない!耐えらんない!私のナルトの…サスケ君への…見方が180度変わってしまうかも知れないなんて!
 二人は…そんな…そんな関係だったのおぉぉ!!

「ん〜?サクラ何やってんの?」
 うずくまる私の背後から優しく声をかけるカカシ先生。私はそ〜っと振り返り…
「ガガジぜん"ぜい"…」
「うわっ!…どしたの?サクラ」
 そりゃ驚くわよね。涙と鼻水で見るも無惨な顔の私だし…
「そんなに待たしちゃった?ご免ね。さあ中に入ろう」
 え"っ"っ"!ちょっと待った!!今中に入るのはマズイのでは!
「せ、先生!今はナルトとサスケ君が中で……えっと…あの…入らない方が」
「もう二人とも来てるの?なら早速ミーティングしなくちゃ」
 そう言いながら先生が扉の取っ手に手をかけた。って呑気に解説してらんないっ!
 駄目駄目ぇ〜!その扉の先にはっっ!!♂★@♂#△…なんて言ったらいいのか分かんな〜い…けどっ!

あ・け・な・い・で!
ガラッ!
 私の無言の叫びも届かずに開かれた扉…
「遅くなってご免ネ〜」
「カカシ先生見てってば!」
「わっっナルト!何これ!」
「このバカ…耳カスこんなに溜めて聞こえ悪くなってたんでな、俺が掃除してやってたんだ」
「………………」
「ナルト〜こりゃ溜めすぎだよ。マメに掃除しなさい」
「………………」
「俺ってば下手みたい。あ〜でもスッキリした♪サンキューサスケ!」
「………………」
「まぁこれで少しは人の話も聞けるんだから、猿並の頭ぐらいになれよ」
「………………」
「一言多いってばよサスケ!!」
「………………」
「サクラちゃん?さっきから黙ってどうしたんだってばよ?」
「………………」
 私の方が穴があったら入りたい気分だよ。
「ナルトぉぉーー!あんたサスケ君の膝枕で耳掃除して貰ってたんかぁーーいっっっ!!!」
第三小会議室はその後、暫く7班は使用禁止になったのは言うまでもない…

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