杜の賑わい

□ENTRY、OK?
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「ナルト……アンタさ、本当にそれでいいの?」

「え……?……」





ENTRY、OK?





 綱手様の修行から帰る途中で、血相を変えて駆け寄ってくるナルトを見つけた。

「あっ!居た!探したってばよサクラちゃん!」

「な、何よ〜ナルト。そんなに焦ってどうしたのよ?」

「だって!だって!これが落ち着いていられる訳がないってばよ!」

 息急き切りながら私を探してたなんて、よっぽど重要な内容なのかしらと不安になった。

「だ〜か〜らぁ〜!何があったのか、話しなさい!」

「サクラちゃん!ラ、ラブレター貰ったって噂、本当?」

「へ?なんだ、そんな事?本当よ」

 くるりとナルトに背を向けて歩き出すと、後方でこの世の終わりだと言わんばかりの嘆き声を聞いた。

 まったくナルトは人騒がせなんだよね。私がラブレター貰うのがそんなに信じられないのかしら。ムカつくわね〜

「ま、待ってってば、サクラちゃん!」

「何よっっ!私がラブレター貰うのがそんなに可笑しい事なの?」

 追っかけてくるナルトに、握り拳を振り向きざまに降りかざしたけど、目の前に立つナルトの顔はとても真剣だった。

 参ったわ〜振り上げた拳をどうしようか……

「……な、何よ……おっかない顔して…」

「サクラちゃん……ソイツにさ……返事、なんてしたってば…よ」

 その顔を見て、ナルトはラブレターを貰った事で焦ってたんじゃなくて、どんな返事をしたのか知りたくて私を探してたんだと、今気が付いた。

「返事?あぁまだしてないわよ」

「そ、そうなの?…サクラちゃん、勿論断るんだろ?」

 真剣な顔つきから一転、不安げな表情で私の様子を伺うナルト。

「ん〜まだわかんない。優秀そうな人で顔もイイし、感じは悪くないから」

 私はまたスタスタと歩き始めた。ナルトもまた私を追っかける。。

「だ、駄目だってばよ!サクラちゃん!ソイツと付き合っちゃ!」

「はぁ〜?なんでよ?なんで私が彼氏を作るのにナルトの許可取んなくちゃいけないのよ!いい加減殴るわよ!」

 流石に頭にきたので、振り向いて先程の拳の出番にしようかと思ったけど

「だって……だってさ。サ、サスケは……どうすんだってば!」



 サスケ……



その三文字が私の心の中を突然乱していく。
 
 
 
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