杜へのいざない
□スタンド・バイ・ミー
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!!バチッバチッバチッ!!
不意に部屋中に広がった破裂音と色鮮やかな閃光と火薬の臭いがナルトを出迎えた。
「は…っ?なんだってばよ!!」
パッと部屋の明かりがつけられ眩しさに目を細めて見たその先に…
「おめェ…おせーんだよっっ!ナルト!」
「あんたねェ〜女の子を待たすなんて100年早いっつの!」
「ボクはポテチがあれば別に遅くても平気だけどね〜♪」
シカマル…いの…チョウジの猪鹿蝶トリオが左側に陣取り、
「ナルト君!今日が誕生日なんですね!!おめでとうっっ!!」
「ちょっとリー!爆竹は近所迷惑よ!クラッカーで充分でしょ!」
「同感だ…耳鳴りが酷い。鼓膜破るつもりか?…リー」
リー…テンテン…ネジのガイ班が右側に陣取り
「………………」
「〜〜ιおぃヒナタよぉ。また気絶したのか?」
爆竹の音に驚いたのかはたまたナルトの姿を見たからか気絶しているヒナタ…赤丸を膝に抱いているキバが手前に陣取っていた。
目線を奧に移動させる…のを阻止するように
「うん…俺は後回しか?…と言うか…気付いてくれないと立場が…何故ならば…祝いに来たのだからな」
危うくシノを見過ごすところだったと焦るナルト。
再度奥に目をやると、サスケとサクラが座っている。
「ナルトぉ!あんた部屋少し片付けなさいよっ!皆入りきれないじゃないのよ!」
「…邪魔だったから家具は全部ベランダに捨てて置いといたぞ…」
確かにダイニングテーブルもベッドも無い。哀れベランダでガラクタのように転がっていた。
家具のあった場所には替わりに木の葉の馴染みの下忍達が鎮座していた。
「あのよ〜俺ってばよく状況わっかんねぇんだけど…もしかして」
「ナルト、あんた今日誕生日でっしょ!?皆隠れて待ってたのよ!さぁサプライズパーティーの始まりよ♪」
「さ、サプライズパーティー?」