氷華に宿る姫君

□第一章
1ページ/3ページ






「あなたはもっと強く、誰にでも優しい子になるのよ。そしていつか、あの隊を復活させて私に会いにきて…」

お母様は泣きながらそう言った。
お父様は冷たい目線を私に向けている

ここはどこ?
雨が、降ってる。

あぁ、お母様が遠くに…

私の大好きなお母様が遠くに行っちゃった
お父様も遠くに行っちゃった



血生臭い。
あちこちに人が倒れている…
ここはどこなの?

なんで私外にいるの?
なんで誰もいないの?

どうして側にお母様がいないの…?



私…捨てられちゃったの…?



なんで…なんで…?
いい子にしてた…言う事も聞いてた…なのになんで…?






お母、様…
私はなんでこんなところにいるの…?




教えて、くだ、さい

お、母、様…。







.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ