氷華に宿る姫君
□第一章
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「あなたはもっと強く、誰にでも優しい子になるのよ。そしていつか、あの隊を復活させて私に会いにきて…」
お母様は泣きながらそう言った。
お父様は冷たい目線を私に向けている
ここはどこ?
雨が、降ってる。
あぁ、お母様が遠くに…
私の大好きなお母様が遠くに行っちゃった
お父様も遠くに行っちゃった
血生臭い。
あちこちに人が倒れている…
ここはどこなの?
なんで私外にいるの?
なんで誰もいないの?
どうして側にお母様がいないの…?
私…捨てられちゃったの…?
なんで…なんで…?
いい子にしてた…言う事も聞いてた…なのになんで…?
お母、様…
私はなんでこんなところにいるの…?
教えて、くだ、さい
お、母、様…。
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