The World

□.hack//ED
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「そこは何もない場所だった」

「そう、何もない場所だった」

「そこには二人の賢者がいました」

「名前はその物語に記されていたのでしょうが、未だ見つけられていません」

「ですが、」

「黒のビトと白のフィリの唯一無二の後継者、受け継ぐべき者達には変わりありません」

「そして、二人を守る守護者たちがいました」

「賢者たちとともにあり、時に過ちも犯し、しかし彼らたちはめげず苦難を乗り越えます」

「それをたたえ、ある吟遊詩人がこう称しました。」

クウィンベイラーズ(鐘の音を護りし者達)・・・と


Act5:彼女の記憶


「「アリス、(私は)僕は継続する」」

カッ―――――!!

槍の先が光り、二人のPCはその場からいなくなった。
時を同じくしてイランの姿もまた光りとともに消えていた。
そして。
そのとき、マルクたちはひたすらに走っていた。
螺旋の階段を。

「最後の大仕事だ。」
真ん中まで来たでしょうか、マルクはそうつぶやきレウトに言いました。
「レウト、これを。」
投げられたアイテムは鏡。
「幻鏡っ?!」
レウトは驚きます。
「エンフィルヌはあなたに目覚めさせられたがっている。あなたが起こしてあげて?」
マルクはニコリと笑い螺旋階段を飛び降りた。
「Σ(==ノノ ちょっ!! マルクっ?!!!!」
アルケイドは落ちていった賢者を見下ろしていた。
下から「アァァァァァルゥゥゥゥゥゥ!! とびおりろぉぉぉぉぉぉ!!」とアリスが叫ぶのが聞こえます。
「ちょwww おまっwwww Σ(=w=;ノノ オレもかっwww」
「えっ・・・アルさんっ?!」
「すまん(==; よぅわからんがここからはレウトん一人の仕事らしい。がんばっ(=w=b」んじゃw
とアルケイドも飛び降りてしまいました。

レウトは一人取り残され、鏡を見つめました。
今気づけば彼女の歌声はレウトに聞こえるか聞こえないかの小ささまで弱まっています。
急がないと彼女を助けることはできません。
「・・・いくしか、ないよね」
彼方は決意を固め、コントローラーをしっかり握り締めました。

彼女はそこから先を思い出そうとしましたが、頭の引き出しはそれ以上開いてはくれませんでした。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
「思い出した?」
雪は彼方を見つめ、そう優しく声をかけた。
「うん。マル・・・いえ、雪さん、あたし、その後のこと思い出せないんです」

「あたしたちもいろいろ必死だったからなぁ・・・」
すべてを知ってるのは樹緒だけだよ。
雪は笑顔でそう言った。
「でも、これでThe Worldは一時の終焉を迎えたって事。」
それが何を物語るかは今この時点では皆わからない。
だがまだ何かが始まるような予感はしていた。
「あたしらは運命を変えたのさ」
雪はそう笑った。
「物語をひとつ碑文に作った」
彼方はそれにうなづいた
「そう・・・ですね」
ひとつの終焉とともに
聖なる歌を歌う少女は新たなる継承者に受け継がれた。
それは進化を遂げた次なる世界で明かされるであろう・・・・・・

「さっておなかすいたね〜ww お菓子あるけど、食べれる?w」

でも本当に大丈夫なのだろうか?(==;

それは「神のみぞ知る」
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