WoRD...

□矛盾の炎
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『矛盾の炎』




何一つさえ救えない僕に
何故、君が救えるのだろうか。

僕は、貴女が苦しむ様を見て
涙を流す事しか出来ない
存在理由の無いイキモノ。

多分、人が苦しんでいるのを
見たって
良心が傷まないんだろう。
それは、幸福か不幸か。
僕には、測りきれない。


自分だけ救われれば良いと
心のどこかで、そう言ってる。
きっと誰だってそう。
救われたいのは、自分だけ。
人の事なんて、知る由もない。
いや、知ろうとしないんだろう?
傲慢な心、一瞬の業火に焼かれる





それでも、君を救いたいと
そう思うのは、ただの戯言?

自分が背負うものの大きさに
ただ、腰が引けただけなのか
そうだとしたら、僕は…。

貴女がいなくなっても、
きっと僕は
この世に生き続けるだろう。
結局、その程度だったのさ。
君への想いは。


泡になった貴女が、
チェーンで僕を縛り付けるのさ。
この手にはもう自由なんてない
あるのは、貴女という地獄だけ。
きっと君は僕を恨んでるのだろう
だから、
僕を一緒に連れて行くんだろ?
なら、この手を引いてよ









そうすれば、
僕も解放されるんだから。


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