WoRD...

□笑止
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『笑止』




笑えてしまう
動けなくなってしまった
君と僕
繋がった体とは裏腹に
離れていく心が
寂しくて仕方ない

きっと、僕たちは
オバカなのネ。
体だけの関係が、
悲しい事は
ずいぶん前から
知っていたはずなのに
それでも、温もりを求めて
好きでもない人に
体を売るの。


互いの存在が邪魔になって
でも、快楽を捨てる事は
出来なくて
もがいて、もがいて…
また、抱き合って
ともに堕ちて
ほら、外の人間達を
見てごらんよ
とても馬鹿馬鹿しくて、
気の毒だろ?



ぬるい接吻
冷えた体を貫く、
もう快感はない
心も離れて、
体も離れちゃうなんて
本当にくだらないね。

もう、僕たちは
終わりなんだと
寂しく呟いた貴方が、
笑った
ずいぶん長く一緒にいたのに、
そんな貴方の笑顔、
初めて見たよ
貴方が愛しいと、
やっと気づいた


時間っていうのは
もう戻らない
出会えた頃に戻れるのなら
僕達、やり直せるのかな?
もう終わりにしよう
この、冷めた関係は
誰が笑ったって構わない
それが
馬鹿馬鹿しくったって、
どうであれ


愛という名の
儚いモノに浮かれ、
僕たちはまた、
自滅への道へと行こう




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