† 投稿書棚 †

▼書込み 前へ 1 2 3 4 次へ 

04/16(Mon) 00:37
ナンパ師二人・良い酒と良い女
匠那

「え、えーと…何かご用でしょうか?」
「おおそうだ!!酒を一杯いただけねぇかい?」
「うちのお酒ですか!?はい!!」満面の笑みを浮かべ奥に消えていく女の後ろ姿を見ながら二人は…
「「萌え〜〜〜〜〜〜」」
「…ジャパニーズは非常に優れた音韻感覚をしてるな。今の気持ちはこの音が一番ふさわしい。」
「ああ、一説では萌えは世界を救うらしいぞ。」
「たとえそれがジャパニーズジョークだとしても関係ない。俺は信じよう。」
「俺もな、あながちジョークだと笑えない。」

間違った日本を教える黒猫、疑わないグラッドであった。
N701i

05/07(Mon) 00:26
間に合わなかったからこっちorz
本編

「お待たせしました!!ってあの〜?」
「「はっ!!」」
二人はトリップしていたところを現物…もとい現実に戻る。だらしない口元を引き締めよそ行きの表情に。
「いや、あまりに素敵な香りがするから…な」
「な!!」
グラッドのアドリブに即座に反応する黒猫。それにしてもこの二人、ツーカーである。
「わかりますか!?極上のロッサ米と同じくロッサの名水を使って秘伝の方法で作った自信作なんです!!」
「なるほど、産地と同じ水で味に一体感を出すってわけだな!!」
お米の国の住人はピンと来たらしい。
「へぇ〜。ライスの酒なんて久しぶりだな。」
ウィスキーやブランデーの人も興味津々である。
N701i

05/07(Mon) 00:36
題名と名前逆なんだなorz
匠那

「では…今年の祭りに出す予定のとっておきをどうぞ!!」
美女は一升瓶のようなボトルに入った酒を皿のうえのグラスに注ぐ。
「ってこぼれてるこぼれてる!!」
「いや、これでいいんだ。」
思わず止めようとするグラッドを黒猫が止める。
「いや、だってよ…」
「さすがに通だな。」
「前にここにいらした方がこの手のお酒はこう注ぐのが作法だと教えてくださったんです。」
「作法とはちょっと違うが…概ね間違っちゃいないな。」
「…ジャパニーズはよくわからん。こーいうのをオリエンタルって言うのか?」
「多分な。」
100%違います。
N701i

05/07(Mon) 00:46
も少し頑張るぞ!!
匠那

「ま、御託はいいからとっとと楽しませてもらおうか。」
「なんか卑猥なうえに風流がないぞグラッド。」
「フーリュー?オリエンタルな響きだな。」
うーん…七割正解?
「業に入らば業に従うのが筋ってもんだ。まずは…そういえばまだお嬢さんの名前聞いてなかったな。」
「失礼しました、私はトマニヨン酒造のオーナー、キリカと申します。」
「キリカ…か。」
「いい名前だな。…それじゃ改めて、美しいキリカと…風流に乾杯!」
「乾杯」
黒猫の音頭に合わせて二人はグラスを合わせる。カンという音が静かに響いた。
N701i

05/07(Mon) 00:58
匠那

二人の喉をさわやかな風味と少しの熱―アルコールの―が通り過ぎる。口の中にはやや若いワインに似た甘味と米の独特の香りが広がっていた。
「吟醸酒か!こりゃあ高級品だな!!」
「甘いんだがしつこくない。ライスの風味が爽やかだな!」
二人とも舌鼓を打ちグラスをそうそうに空けてしまった。そして黒猫はグラスが乗っていた皿に口をつけてこぼれた分を飲み干した。それを見て意を得たグラッドもそれにならう。
「二人ともいい飲みっぷりですね!!」
「うまい酒にゃあ、こっちもそれなりの態度を取るさな!!」
「どうだ黒猫。俺の予想は当たっただろ!!」
「予想?」
キリカはキョトンしておうむ返した。
N701i

☆の付いている部分は必須項目です。

名前

題名

メッセージ
1,000文字まで

あなたのフォレストID

あなたのパスワード

リンク

削除pass

文字の色




画像認証
不正な書込みを防ぐために行います。下の画像に5桁の文字が書いてありますので、その文字を半角英数字で入力してください。文字が読みにくいときはで画像が変わります。

文字入力:

投稿規約をご確認のうえ、同意する

※投稿規約をお読み頂き「同意する」にチェック入れて送信して下さい


前へ 1 2 3 4 次へ 

[戻る]



©フォレストページ