†素敵作品展†
□ひねくれ者のプライド†第2話
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「あーっ!!もう狩られてるー!!」
第二話
『ネコ男?いやいや、イヌ男だろ』
若い女の声。振り向くと前から声の主と思われる人物が走ってくる。
黒く長い髪に切れ長の目、クールビューティーを地でいくような顔。
165pはあるであろう女性にしては長身を、紺色の綿の上下にやや青みがかった黒の金属製のプロテクターみたいな物が額や両手の甲、両腕、両肩、胸と膝、脛を覆っている。
そこで一言。
「あんた誰だ?」
---そりゃあ聞くだろ。
レイピアみたいなの持っているいい女がいたら何ですか?って話だよ。
女はその言葉に面食らったような表情を見せ、一瞬の後に納得顔になり。
「君も呼ばれた人だね。」
どこか嬉しそうに微笑みながら笑う。
「呼ばれた人?どういうことだ?」
「ん〜、立ち話もなんだし街まで行かない?そんなに遠くないしね」
「街があるのか?」
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