HPは家という考え方


ネットを現実世界に比喩する表現として、たまに見かける考え方です。
はたして、本当にそうでしょうか?


●HPは全世界から24時間見られる
HPはネット上に公開した時点で、特別な設定をしなければ全世界からいつでも見ることができます。
そんな場所が、あなたのプライベートな居住の拠点とする「家」と言えるでしょうか。
テレビのようにスケルトンハウスをライブ中継しているわけであるまいし、そんな家には住んでいませんよね。
だとしたら、比喩にしても当てはまるとは言い難いです。

●玄関以外から入るのは不法侵入
上記の考え方をする方はインデックス、トップページを玄関と見立てています。
そして、各コンテンツページを煙突や窓と表現します。
よって、コンテンツページから入ることは不法侵入と同じ、と言われます。
では、あなたの家は窓から簡単に侵入できますか?
窓自体が外の世界と家とを遮断するための存在、一応は侵入を食い止めることのできるものです。
それに対して、ネット上に公開されたコンテンツページは、アドレスをクリックすれば簡単に入ることができますよね。
防犯も糞もあったもんじゃありません。
すると、この表現も的確とは言い難いです。

●「家」を自分で守る
家と表現するからには、きちんと侵入ルートをなくしてください。
特定のページ以外からのアクセスを禁止することもできますし、
検索よけをして検索エンジンに引っかかることを防ぐこともタグやシステムを駆使すれば可能です。
トップページ以外から入るなと言うのなら、侵入ルートを作らないことを第一とするのが当然。
言ってしまえば、最低限のことをする前から不法侵入やら泥棒と一緒やら騒がないで下さい。
「自分の家」は自分で守る、それは実際の家と同じことです。
窓全開・玄関全開・人不在で泥棒に入られましたと警察に駆け込んでも、呆れられるだけですよ?

「HPは家」という考え方を正しくないと言うつもりは毛頭ありません。
ですが、最低限 家と同じ条件を付加した上で使うべき言い方です。
自分のサイトと侵入経路を絶ったことを確認した上で、トップページ以外から入ることは駄目だと主張して下さい。

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