novel

□朝が弱い君A
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あたしが起きたときいつもエドガーは眠っている。



あたしを抱き締めて眠るのが彼のクセらしい。

特に愛し合ったあとはかならずだ。



でも、腕とかしびれないのかしら。

どう考えても寝ずらそうよ。

あたしは朝の仕度をしようとベットから抜け出す。


…でも途中で失敗。


エドガーは無意識にあたしを自分の腕の中に取り戻すんだもの。

これまで抜け出しは成功したことがない。

再度チャレンジをするものの今度はしっかり抱き締めてはなしてくれない。

あたしが力を緩めると安心したのかエドガーの腕もゆるむ。

またここで抜け出そうとしてもやっぱり成功しなさそうなので、いつものように諦めた。

特にやることがないのでそっとエドガーの寝顔をながめる。


眠っていてもちっとも隙がないのね。

端正な顔は美術品のように感じられた。


でも眠っているエドガーは少し少年っぽい。
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