☆文章☆

□●家族の絆●
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「そなたの様子が不自然であったのでな。こうして訪ねたのだ。」

「そぉ、なんだ。ありがとね。」

失礼する、とセイロンはフェアの座っているベットへ腰掛ける。

「私ね、ダメ親父がいなくて…エリカもいなくて…ましてやお母さんがいなくたって…、今までやってきたの。やってこなくちゃ、死ぬしかないから。でもさ…やっぱダメなの。家族って温か過ぎて…。」

喋る事で堪えた涙が行き場所をなくして頬を伝う。セイロンは薄く微笑んでからフェアを抱き寄せた。

「なくならぬよ。」


「ぇ?」


「そなたの得た家族は、側にいなくとも絆がある。こうして集結したということは、魂が自然と呼び寄せ合う為なのだ。何があってもいつかは出会ってしまう程…それは絶対だ。」


セイロンの指先がフェアの涙を拭う。

絆があるから…。
ああ、私…コーラルにも同じ事言ったな…。まさか自分が忘れちゃったなんて…。

「セイロン…そうだよね。私達…家族だもんね。またみんなで集まろうって言えばいいんだよね…。」

そうだとも。と微笑むセイロンにフェアは安心し
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