ギアス短編2
□学園生活〜ルル様と華麗なる文化祭〜
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「生徒会の面々vs.一般参加者…」
ミレイから発表された劇の内容に、生徒会の面々は驚いたような顔をした。
別に、ミスコンが嫌だったから驚いたわけではない。
意外とまともだったから驚いたのだ。
「会長にしては意外とまともですね」
ルルーシュは敢えて思ったことを素直にミレイにぶつけてみた。
そんなルルーシュの言葉に、ミレイはニンマリ微笑んだ。
「あら、私がいつまともじゃないことを言ったのかしら?」
いや、いつもだろう。
と、生徒会の面々は思う。
でも声に出してつっ込めないのは、やはりミレイが怖いから。
だが、最強のミレイ様にはみんなの心の声などお見通し。
「ふふふ。なら、みんなの『まともじゃない私』というご要望にお応えして…題して、『ミスター&ミスコンテスト!男女逆転祭り』で行きましょう!!」
「「「はぁぁああああ??」」」
ミレイの『まともじゃない私』的な提案に、生徒会の面々は思いっきり叫ぶ。
『ミスター&ミスコンテスト!男女逆転祭り』…。
その名の通りでいくのなら、男と女の立場…つまりは女は男装、男は女装してその中で美しい人を競う、というものである。
まともじゃない。
本当にまともじゃない。
生徒会の面々は、呆れかえった。
と、言うか…。
「確か…このミスコンって生徒会の面々vs.一般参加者だったような…。ってことは!私たちは強制参加!?!?」
「「ええええ!!!」」
出し物の本題に気づいたシャーリーの叫びに、みんなは嫌がるように叫んだ。
当たり前だ。
何が楽しくて男装、女装をさせられねばならぬのか。
でも、最強ミレイ様が一度言ったことを変えることは無く…。
「あ?何か文句あんの??」
その一言で、皆を黙らせた。
だが、この最強ミレイ様に立ち向かえる一人の男がいた。
其れは・・・?
「何が楽しくて女装なんてさせられなくてはならないんですか?しかも何の対価も無しに…。横暴ですよ、会長」
そう、我らが魔神様ことルルーシュ。
彼は勇敢?にも、最強ミレイ様に真っ向から文句を言い放った。
それに周りの面々は、心底助かった!と思った。
我らが魔神様は無敵。
いくらミレイとて、彼と戦うのは至難の業だろう。
だが、今回はミレイのほうが上手だった。
「あら?ルルちゃんは、可愛い可愛いスザクちゃんの女装が見たくないのね??残念ねー」
「会長。是非やりましょう。男女逆転ミスコン」
「「「えええええ!?!?」」」
会長の一声により、魔神ルルーシュの意見はころっと変わった。
それだけ愛するスザクの女装が見たかったらしい。
で、引き合いに出されたスザクと言えば…。
「じょ、女装なんて…僕、似合わないよ…///」
困ったような表情に目に涙を浮かべて、おまけに顔を恥ずかしげに薔薇色に染めていた。
この姿を見て、周りの人間は思う。
絶対似合う。
と。
こうしてスザクの可愛い女装見たさに、生徒会の面々の考えは一気に賛成意見へと転ぶ。
「いいかもな、男女逆転ミスコン…」
「そ、そうね…///」
「私も…いいかも」
「えぇ」
みんなの反応を見て、ミレイは満足そうに宣言する。
「じゃ、決まりねvvでは男女逆転ミスコンの準備を始めるわよ〜!!」
それは文化祭が始まる1週間前のことでした。