ギアス短編2

□学園生活〜ルル様と華麗なる文化祭〜
6ページ/9ページ




「ま、話が終わったところで。もうすぐ開始時間だから、そこの転がってるものを引き摺ってスタンバイしてね」

妖しい雰囲気を払拭するように、ミレイは素早く表情を切り替えた。
それにルルーシュは頷き、自分も着替えに入った。


「…あの」

ようやく起き上がったスザクは、ミレイに声をかける。


「何?」

ミレイは、何を聞かれるのかと、身を乗り出し続きを待った。

スザクは一瞬と惑うが、ついには意を決してミレイに疑問をぶつけた。


「あの、これ…似合ってますか??」

それと同時に小首を傾げ、スカートの裾を持ってあげるスザク。


それはもう、破壊級の可愛らしさ。

ミレイは鼻血を噴きそうになりながら、『ばっちぐーよ!スザク君!!!』と言って、OKサインを出した。

それに少しは自信が持てたのか、スザクは少し頬を染めながらはにかんだ。



それを見て、ミレイはふと思う。


こんなに可愛い子を出しても大丈夫だろうか、と。




(何だか、凄いことになりそうね)


ミレイはこれから起こるであろう事を予感し、小さく苦笑した。





でも、ま。


何が起こったとしても、きっと最凶の魔神様が可愛いメイドさんを守ってくれるだろう。




ミレイはそう納得して、そっと部屋を出た。











「スザク?会長は出て行ったのか??」


後ろから声をかけられ、スザクは慌てて後ろを見る。


そこには…。




「あの…ルル…??」

「何だ??」


チャイナ服に身を包んだルルーシュの姿があった。


「えっと、あの…似合ってるね」

スザクはルルーシュの姿に驚きながらも、素直に感想を述べる。


ルルーシュが纏っているのは、黒を基調としたチャイナ服。
ロングのスカートから覗く白い足が酷く艶かしく、何となく妖しい色気を醸し出していた。



ルルーシュはにっこり笑って『ありがとう』と答えた。

その笑顔と、また服が良く似合っていてスザクは顔を真っ赤にして俯いた。


そんな初心なスザクの反応を見て、ルルーシュはまた微笑んだ。




可愛らしくて仕方ない。

格好とまた相成って、いつも以上に可愛らしさがアップしている。





きっと、他の者もそう思うだろう。



だから。




(守ってやるからな、スザク)







チャイナ服な魔神様は、心の中でそう決意した。









いよいよ、ミスコン開始時間が迫る。



次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ