ギアス短編2
□妄想、空想、夢想=爆走!
1ページ/5ページ
目の前に好きな人がいたら…
妄想してしまうのが男ってもんでしょう!?
『空想、妄想、夢想=暴走!』
例えば好きで好きで仕方ない人が、目の前にいたとする。
しかも自分は健全且つ、思春期真っ最中なお年頃だとする。
…………。
もう、そんな条件が揃ったら、淫らな空想するしかないだろう!
少なくとも、ルルーシュはそうだった。
そんなルルーシュの目の前には、愛しい愛しいスザクの姿。
愛らしいスザクは今日も今日とて、可愛らしい。
それを見て、妄想空想夢想を爆発させなきゃ男が廃るというものだ。
だから、
ルルーシュはそんなスザクを見つつ、今日も今日とて淫らな空想の真っ最中である。
「ルルーシュ、ここ…ね、わからないんだけど…」
現在。
場所、生徒会室。
状況、スザクに勉強を教え中。
そんな中、ルルーシュただ今妄想中。
「どれだ?…ここはだな…」
勉強を教えるために自然と近くなる距離。
頬と頬はぶつかり合いそうなほど近く、自然と肩に手を置いちゃったりなんてしている。
さぁ、今日も妄想絶好調!
ではさっそくルルーシュの頭の中でも覗いてみよう。
『二人以外誰もいない教室。
そこでスザクはルルーシュに勉強を教えてもらっていた。
勉強を教えるため、自然と狭まった距離。
熱が触れ、相手の体温が伝わってくる。
その事実に恥ずかしげに頬を染めるスザク。
ちらりとルルーシュを見るが、ルルーシュがスザクを見て微笑んでいたのを見て、顔を真っ赤にして視線を逸らす。
だけど、ルルーシュはそれを許さず、スザクの頬を挟んでこちらを向かせた。
自然と重なる視線。
もう、逃れられない…。
ルルーシュとスザクは、どちらともなくその距離を詰め……』
…ばりばり絶好調!ですね★
淫らというか何と言うか、凄まじい妄想力。
腐●子にも負けてません!
でもそんな妄想を考えていることなど一片も出さず、穏やかに微笑んでスザクの勉強を見ているルルーシュ。
ある意味凄い。
むしろその労力を別のところで使えよ!と突っ込んでしまいそうだ。
もちろん、そんなルルーシュに騙されて、スザクはルルーシュのことなどこれっぽっちも疑っていない。
狼にロックオンされた羊なんだとも気づかずに。
だから無意識に、ネタになりそうな行動をするのだ。
ほら、今だって。
「ねぇ、ルルーシュ…せめてヒントちょうだい?」
そう言って、スザクは上目遣いでルルーシュを見上げる。
これにルルーシュは『あの時』おねだりするスザクの妄想を爆発させ、内心ではえらい事になっていた。
それでもそれを顔に出さないのはある意味神業。
さすがルルーシュといったところだろうか?
とにかく!
今日はルルーシュの脳内妄想に迫っていきたいと思います。
では、どうぞ!