ギアス短編2

□浮気な貴方
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もし、大好きで大切で仕方ない人が最近怪しい行動をしていたら、何を疑いますか?














『浮気な貴方』














「おかしい…」

初っ端から失礼します。

最初からそう呟いたのは何やら物憂げなルルーシュ。


「にぅ」

そんなルルーシュの呟きに答えたのは、猫の癖に人間の言葉がわかっているっぽい猫のトト。



二人…いや、一人と一匹はトト用の部屋で深く考え込んでいた。




その理由とは?



「最近、スザクがここへ来ない…」

「にゅう…」


そう、トトを飼い出してからほぼ毎日来ていたはずのスザクが、この3日ほどまったくここへ足を運んでいないのだ。
例え軍の仕事が忙しくとも、何とか時間を作ってやってきていたスザク。

ルルーシュは『トト』に会いにわざわざ時間を作ってやってきている、ということには苦々しく思っていたが、ここまで来ないと不安になってくる。

それにこの頃のスザクは妙にルルーシュを避けている。
これがルルーシュの不安をさらに煽っていた。


またそれはトトも同じだった。

毎日会いに来てくれていた大好きなご主人様が突然来なくなると、とても不安になってくる。



ルルーシュとトトは共鳴しあうように、同じタイミングで項垂れた。






スザクが来なくなってから3日目。




ルルーシュとトトはある決意をする。




「スザクの動向を調査するぞ」

「んにゃあ!」



一人と一匹は気合を入れて、立ち上がった。




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