ギアス短編2
□optare 〜契約〜
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守りたい…
ずっと傍に居たい
それが、願い(契約)
『optare 〜契約〜』
『これは契約だ』
頭の中でそんな声が響いた。
目の前に広がるのは灰色の空間。
何の色も無い、無の世界。
「わかってる」
そんな中で、少年は響いた声に答えた。
「それが、契約なんだろう?」
少年は言葉を続け、声の主に語りかけた。
返ってきたのは無言。
だけど、雰囲気がそのすべてが、肯定しているように思えた。
だから。
「わかった」
少年はもう一度答えた。
それは、契約。
『叶えて、私の願いを』
少女が最後に呟いた。