ギアス短編2
□無知の純白
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すべてを『知らなかった』で済ませられるなら
そんなに罪なことはないだろう?
『無知の純白』
目の前に立つのは、白いナイトメアフレーム。
通称『ランスロット』。
幾度となくゼロの前に立ちはだかり、邪魔をしてきた存在。
それが今、紅蓮弐式に追い詰められ、疲弊していた。
中のパイロット、『白の騎士』も相当疲弊しているだろう。
(これが、おまえの最期だ)
沈黙寸前のランスロットを前に、ゼロは薄っすら笑んだ。
妖しいくらいの、その笑みで。
(幾度となく邪魔をしてくれた礼、今返させてもらうぞ)
「やれ、カレン」
残酷な命令の元、カレンの乗る紅蓮弐式が動けえぬランスロットを打ち砕いた。