ギアス短編2

□かくれんぼ
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かくれんぼしよう?


すべての決着をつけるために!












『かくれんぼ』










すべてはこの一言から始まった。



「ねぇ、ルルちゃんとスザク君。どっちが強いの?」


そんなミレイの一言に、生徒会の仕事をしていたルルーシュとスザクは同時に振り返った。

「どうしてそんなことを?」

ミレイのほうに振り返ったルルーシュは、怪訝にミレイに尋ねる。
そんなルルーシュをにっこり笑って見詰めながら、ミレイは言った。

「だって、面白そうだから」


貴女の基準はそれですか。

この場に居た誰もがそう思った。


「で?どっちが強いの??」

相変わらずにっこり笑ったミレイは、最初の疑問を再びぶつける。

その言葉に、ルルーシュとスザクは一度顔を見合わせる。


そして、

「俺だ」
「僕です」

と、息ぴったりに答えた。

そんな2人の答えに、ミレイは『あらー』と嬉しそうに微笑んだ。
きっと面白いとか何とか思ってるのだろう。

そして互いが互いに自分が強いと答えた2人は。


「何でスザクのほうが強いんだ」

「ルルーシュはいつも僕に負けてたでしょう?」


一気に険悪ムードになり、互いに不機嫌に睨み合う。

それにミレイは益々楽しげに微笑んだ。
それはもう、実に。


その間にも、2人は一気に険悪ムードを高めていく。

「チェスでは俺がいつも勝ってただろうが」

「かけっことかだったら僕が勝ってたよ」

「…所詮、体力勝負だけだろう」

「君は知力の勝負だけだったじゃないか」


2人の間に、バチバチと火花が飛ぶ。

そしてついには。


「「勝負して、決着をつけよう!」」




こうして、ミレイの何気ない一言から、2人の勝負は始まったわけである。



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