ギアス短編3
□勧誘はお得な特典をつけましょう
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引き抜きにやってきました
つまりは勧誘です
なので、全力を持って君を口説きに参ります!
『勧誘はお得な特典をつけましょう』
今日はスザクの騎士就任式。
スザク晴れの舞台である。
周りの冷たい目もあったが、それでもそれなりに滞りなく式は進んでいた。
の、だが。
スザクがユーフェミアに剣を差し出し、それをユーフェミアが受けようとしたそのときだった。
「その式ちょっと待てぃ!!!」
突如、荘厳な扉が派手な音を立てて開いた。
それと同時に入ってきた男。
それは…。
「ゼロ!?!?」
ユーフェミアは思わずその男を見て叫んだ。
その声に、周りは一気に騒ぎ立てる。
「ゼロ!?」
「まさか!」
「嘘でしょう!?」
「ゼロ…」
そしてスザクも振り返り、ゼロを見据えた。
その視線を、ゼロは静かに受けている。
だが、次の瞬間。
「枢木、スザク」
「何?」
ゼロはスザクを呼んだ。
そして。
「迎えに来たよ」
ゼロは両手を広げた。