ギアス短編3
□学園生活〜ルル様のドキドキ修学旅行!
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修学旅行…
楽しい思い出づくりや
おみやげ買ったり
普段行かない場所で、たくさん遊んだり…
それもあるが
何よりお泊り!
一緒にお風呂
一緒のお部屋
枕投げに
好きな人ぶっちゃけ話!
ビバ!修学旅行!!
(大分間違ってませんか?)
いえ、あってます!
『学園生活〜ルル様のドキドキ修学旅行!』
「♪〜♪」
「あら、お兄様。ご機嫌ですね?」
やたらご機嫌そうな兄の声に、ナナリー自身も嬉しくなりながら声をかけた。
それにルルーシュは嬉しそうに笑う。
「そうか?」
「えぇ。とっても」
ナナリーが頷くと、ルルーシュはさらにご機嫌になる。
その雰囲気を感じ取り、ナナリーはにっこり笑った。
そして、思い出した。
そういえば。
「明日は…修学旅行でしたね」
ナナリーがポツリと呟くと、ルルーシュは『あぁ』と張り切ったように頷いた。
「そうなんだ!スザクとのはじめての修学旅行だ!」
「まぁ…それで余計に張り切っていらしたんですね」
ナナリーは納得したように言葉を漏らす。
いつもなら団体行動とかあまり好きでない兄がここまで張り切っている理由。
それがわかって、しかもかなり納得できて、ナナリーはすっきりした。
兄のご機嫌の理由であるスザク。
それは兄の『恋人』(ナナリーの将来の義兄)。
そのスザクに兄がメロメロ(死語)であることはナナリーは7年前から十分すぎるほど良く知っている。
そしてナナリーも、スザクのことが大好きで。
だから。
「お兄様。修学旅行といえば、お泊りですよね」
「そうだな」
兄の返事を聞き、ナナリーはそれはそれはもうにっこりと笑う。
端から見れば、とても純粋な笑顔で。
でも、その口から出たのは…。
「でしたら、既成事実をつくるチャンスですね。これを機に●●で、××なところまで行っちゃいましょう!」
純粋そうな少女が言うような言葉ではない。
でも確かに言った。
はっきり言った。
そしてそれを聞いてしまった兄と言えば…。
「ナナリー…成長したんだな。よし、お兄ちゃん頑張ってくるよ!」
と、感動し、しかも張り切っていた。
「まぁvvお兄様頑張ってきてくださいね!」
それに本当に嬉しそうに答える妹。
…ある意味凄い、この兄妹。
「お兄様、ファイトです!」
「あぁ、頑張ってくるよ!」
こうして、(かなり修学旅行に関する知識が間違った)兄妹たちの修学旅行前日の夜は過ぎていく。