ギアス短編3
□ケモノメザメ
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愛すからこそ
時に獰猛に、
獣の様に
おまえを喰らいたくなる
『ケモノメザメ』
触れる肌が熱い。
「ぃ…ん…っ」
耳に触る甘い声。
白いシーツの上に踊る白い躯。
淡く色付く肌が、さらに熱を煽る。
「もっと見せて」
ルルーシュは笑う。
ルルーシュの手によって翻弄され、躯を揺らすスザクを見詰めながら。
愛しい人。
それと躯を重ねる行為。
愛おしい。
愛おしいから、こそ。
もっと触れていたい。
もっと感じたい。
そう、思う。
「ゃ…っ、ルル…−シュ」
「スザク」
名を呼ばれるだけ。
ただそれだけで。
とても温かい気持ちになれた。
だからきっと。
この行為は特別なのだ。
そう、思えた。
でも、何故か。
それ以上に。
―ドクン…
「…?」
胸の奥が疼いた。
でも。
「ルル…?」
今は。
「スザク」
この行為に専念しよう。
ルルーシュは再びスザクの肌に手を滑らせた。