ギアス短編3

□死が二人を別つまで
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たとえ、貴方がすべてを忘れても…






















『死が二人を別つまで』





















ふわりと宙に舞った花


それを求めて伸ばされる手



淡い色の花弁がハラハラと散っていく



スザクはその花の舞う行方をぼんやりと眺めていた





散った花弁の1つが眺めるスザクの頬に落ちる

そこで気付いた


宙に舞った花が、放物線を描いてスザクの元に来ていることを


それに気付き、慌てて手を差し出したとき


丁度花はスザクの手にすっぽりと収まった



一瞬止まった時間

でも次には大きな拍手が起こった



『え?え?』


慌てるスザクに、横から宥めるように背中を撫でる者が居た


『一応、おめでとうスザク』

『ルルーシュ!』


横に視線を送ると、やはりそこには予想した人物が居た


『これ、どうするの!』


混乱した頭で思わず問い掛けてみれば、ルルーシュは鮮やかに笑って


『いいんじゃない、貰っておけば。いざとなったら僕がスザクをお嫁に貰ってあげるよ

『え?』



『だから僕が結婚してあげる

『それ、本気?』

『結構』


笑うルルーシュに、スザクはポカンと口を開けた

まさか…
でもルルーシュの笑顔が、かなり本気であることが伺える

そんな時、ルルーシュが再び口を開いた


そして


『約束。いつか結婚しようね











病める時も健やかなる時も、死が二人を別つまで、変わらず敬い、愛することを誓いますか?









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