戦国無双夢
□恋する女は美しい
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南蛮の渡来品である葡萄酒を綺麗な切り子細工のグラスに注ぐ。
「粋ね」
月明かりに照らしキラキラ光るグラスに目を細めては赤い液体を口に含む。
母「夜這いでもしたら?」
清「ぶっ…!?」
政「なっ…!?」
幸「花子殿…!?」
三「一体何を馬鹿な事を…」
親「俺は賛成だな」
元親以外皆が顔を赤く染めていた。
元親は流石と言うべきなのかは分からないが…
「流石我が母ね」
父「流石俺が選んだ女だ」
私と父は一瞬顔を見合わせ、元親以外の皆が微妙な表情で私達親子を見ていた。
甲「夜這い…!?////」
で、甲斐姫は真っ赤になって首を振ってるし…可愛いな〜
甲「絶対無理〜///」
胸小さいし…と落ち込む甲斐姫は一人の恋する女の子そのものだった。
政「お主本当に甲斐姫か?」
三「忍城の時は男顔負けの武者振りが嘘みたいだな」
「黙れ、馬鹿共が」
扇子で二人の頭を叩く。
なんて失礼な野郎達なんだ…!!
三「…貴様…」
「恋する乙女を侮辱する事は私が許さん」
ったく…
母「胸は大きさじゃないわ…ね?」
母が私と父に賛同を求める、私と父はうんうんと頷く。
「胸は形よ」
父「胸は味だ」
再び互いを見るが言葉の内容は少し違った…
甲「……味?」
清「お前らな…」
清正が頭を抱えている。
「まぁ、男…兄さんに揉んでもらえば?
少しは大きくなるかもね」
両手で胸を揉む仕草をする。
三「何処の助兵衛親父だ」
バシッと扇子で叩かれた。
「酔っ払いの戯れ言を一々気にしないで」
グラスを傾け、残りの葡萄酒を一気に飲み干す。
「で、兄さんは?」
親「廁だ」
「兄の介抱に行けば?」
ウインクをすると赤くなる甲斐姫。
「甲斐姫は現状を変えたいの?」
甲「っ///」
「無言は肯定と捉える」
清「強引な奴だな」
空になったグラスに葡萄酒を入れ、一気に飲み干すと甲斐姫の目の前に膝立ちする。
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