世界が変わっただけでこんなにも私は変わった

□恋愛勉強
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べ「キャプテ〜ン」

「……ん…?」

ロ「何だ?」

ノックとベポの声に目が覚めた私は瞼を開きローの顔を見上げていた…

べ「ペンギンが甲板に来てだって〜」

ロ「分かった」

ベポの気配が消えると私に視線を移すロー。

ロ「起こしたか?」


…寝てた…?
…人前で…?


「…信じられない…」

ロ「人に寝顔を見られた事にか?」

「………」

ククッと笑うローが不思議だった…
何が面白いのか…
何故楽しそうなのか…


ロ「職業病だから仕方ないと思うが少しは隙を見せろ…今みたいにな…ククッ」

「…努力します…」

ロ「あ、俺以外の奴には隙見せんなよ?」

…どっちですか…?

ロ「お前も来い」

「はい」



ペンギンが待ってる甲板に向かう。
ガヤガヤと船員が騒ぐ甲板に着くと真っ先にペンギンの元へ行くローの後ろを静かに着いていく。


ロ「一体どうした?」


ぺ「あそこを…」


ペンギンの指差す方には一隻の船が在った…

ペンギンから望遠鏡を受け取り船を確認するローの顔が妖しく笑うのを横目に私も手を額にやって船を見ていた…


ロ「ユースタス屋か」

「ユースタス屋?」

ぺ「俺達と同じ海賊だ…どうする?」

ロ「…向こうは手を出す気は無いらしいな…」

ローがペンギンに望遠鏡を返すと「使うか?」とペンギンから望遠鏡を渡され、船を望遠鏡で捉えた…


……赤い人がこっちを見て笑ってる…
あ、金髪の仮面人間発見。
此方が気付いてるなら、彼方の船も気付いてるのだろう…
此方の方を見ながら何か会話してるのだけは伝わっていた…


……ん?
見張り台に人を発見。
見張り台の人は望遠鏡で此方を見ていて……手を振ってるのかな?

私も取り敢えず振り返してみた。


ロ「何手を振ってやがる」

「見張り台の人が私に手を振ってるから……ついです」

ロ「敵に手を振る奴が居るか」

軽く頭を小突かれたが気にせず見張り台を見ていた…


白いマントなんか身に付けて…船に乗る前の私みたいだと思った…
しかも仮面まで付けてるし…
仮面で望遠鏡は難しいでしょ?




ん?
あの仮面は……





凄く見覚えのある仮面…
やたらと私に向かって手を振る相手…








まさか……ね。







そんな筈は絶対に無い…










つづく
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