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□本日コックなり
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べ「スイ〜」

ベポの声と扉をノックする音が聞こえる。
…幻聴だ…夢だ…
私は現実逃避する。

べ「スイ〜起きてよ〜」

…まだ眠い…
私は目を擦りながらドアを開け、目の前のベポを寝呆けながら見ていた。

「……………な…に」

べ「あ、あのね、コックが体調不良で寝てるんだ。
それでスイにコック代理を頼んでみろってキャスケットが…」

…女なら料理出来るだろってキャスケットは思っているらしい…
女=料理が出来るその公式は間違ってると思う。

「…わかっ…た…」

私は眠たい身体に鞭を打ってはキッチンに向かった。
…ってかまだ暗いじゃん…

「…眠…い…」

キッチンに入り、取り敢えず顔を洗い無理やり目を覚まし、髪をアップにしてエプロンを着けた。

「…材料は…」

煙草を吸いながら、冷蔵庫やら棚を片っ端から確認する。
何を作ろうかな?
サンドウィッチは定番すぎてつまらないから却下でしょ。
海賊にサンドウィッチはミスマッチだと思う。
でも人数が人数だから手間が掛かるのは却下。







あ、良いこと思い付いた。
我ながら素晴らしい閃きだ。
早速私は煙草を消して、料理を開始する。






時間はあっという間に過ぎ、太陽がいつの間にか顔を出していた。






「我ながら見事ね」

テーブルには食パンに、各大皿には野菜、目玉焼き、ゆで卵、ナポリタン、ベーコン、ウインナー等々を並べ、まぁ各自で好きなのを食パンに挟んで食べろ…みたいな感じかな。
スープもあるし文句は無いでしょう。
後はコーヒーを用意すれば完璧。

べ「…クンクン…良い匂い〜」

キ「お、スゲェじゃん!!」

ベポとキャスケットが食堂に現れ、テーブルに用意されている料理に目をキラキラさせていた。

「まぁね」

私は腰に手を置き胸を張った。

キ「ウマソー」

…無視ですか?
まぁいいや…
私はコーヒーを淹れるため、キッチンへと戻った。
あ、コックさんにお粥を作ってあげなきゃ。
一人様の土鍋を取出し、お粥を作り始める。
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