世界を越えた恋をしましょう
□序章〜(後)
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「いただきます」
簡単にお粥を作り、一人遅い食事をする。
胃に優しいお粥と漬物にホッと安心する。
父「娘。さっき皆と話してたんだけどね」
「ん〜?」
お粥美味しい〜
やっぱ鮭粥だよね〜
父「こいつら『海賊』なんだって」
かいぞく?
「…海賊〜?……お伽話に出てくるあの海賊?」
ロ「こっちでは海賊は居ないらしいな」
向かいの席でコーヒーを飲んでるローとお菓子を食べてるベポは既にリラックスモードだ。
「海賊っぽくない」
ペ「失礼な奴だな」
お茶を煎れてくれたペンギンに一礼する。
キ「一応名の知れた海賊団だぜ?」
ソファーから惜しみなくキラキラスマイルを向けるキャスケット。
父「ローが船長らしいよ」
「海賊団で一番偉いの?」
ロ「まぁな」
船長?
普通に渋谷辺りをウロウロしてそうな格好した人間が?
「不合格」
ロ「あ?」
「海賊っぽくない」
ハッキリと不満を言うと、少し眉間に皺が寄っていたがお構い無し。
ベ「##NAME2##の海賊っぽいってどんなの?」
「えー?
ドクロのハットを被ってて、長いコートを着てて、片腕がフックで、酒を常に持ってる人!!」
父「ピー〇ーパンのフック船長じゃん!!」
「後は〜俺様で〜我が儘で〜お金と女性が大好物なの〜」
ペ「なのって……ハァ…」
何故溜め息を吐く?
ってか皆が呆れた視線を遠慮無しに注いでくれるわ…
キ「今時そんな格好した海賊居ねぇーって」
「え〜つまんな〜い」
ブーブー
お粥を食べ終え、食後の一服を堪能してたら、父が私の隣に座っては此方を見てきた…………何?
父「娘よ」
「ん?」
父「こいつらの部屋どうしようか♪」
♪じゃなくて?でしょーが。
「空いてる部屋数は?」
父「2つ♪」
だから♪とVサインはいらないって。
「2つの部屋を4人で勝手に使って貰えば?」
ロ「俺は一人で使う」
「じゃあ残りの3人は1つの部屋使ってね」
ベ「アイアイ」
……アイアイだって…
マジ可愛いな///