戦国無双夢
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―緊急事態発生。今すぐ米を10s買ってこい―
…昼過ぎぐらいに何か意味不明なメールが携帯に受信された…
訳が分からずメールに書かれた内容に従い米を買う。
スーパーで5sの米を二袋買い自転車で我が家に帰宅。
「ただいま」
林に囲まれた我が家は自然豊かで静寂が自慢なのだが…
何やら凄く騒がしい…
何だ一体?
誰が居るのかしら?
肩と脇に米を抱え玄関から居間へ行く。
居間に入ろうとして私は固まった…
凄い変な格好した連中が居間で寛いで?いた。
「「「「「「…」」」」」」
「………」
……家間違えた?
んな馬鹿な…
少し前流行ってた戦国武将のコスプレか?
仮装大会でもやるのか?
父「あ、お帰り」
居間で普通にお茶を飲んでいる父と一人暮らしして家には居ない筈の兄が目を瞑り、腕を組んで何やら真剣に考えていた。
「どちら様?」
父「客人だ…丁重に遇せ」
「客人…ね。
で、兄さんは何をそんなに考え込んでるの?」
兄「竹中半兵衛と石田三成と長宗我部元親の事を」
「は?」
兄「………」
何か意味不明な事をぶつぶつ言う兄…頭壊れた?
「よく分かんないけど石田三成ならそこの茶髪のお兄さんに聞けば?
折角石田三成の仮装してるんだし…」
親指で茶髪のお兄さんを指差す。
何かメッチャ驚いた表情で私を見てくるんですが…
兄「何故分かった…!?」
「着物に大一大万大吉って書いてあるから」
大一大万大吉は凄く有名だからすぐに分かった。
「ってか、石田三成ぐらい知っときなさいよ」
やれやれって感じで軽く溜め息を吐く。
兄「じゃあ竹中半兵衛は!?」
「美濃の斎藤家の軍師で後に豊臣…羽柴秀吉の家臣になった人」
半「大正解〜♪」
明らかに私より年下の少年が拍手しながら私に笑いかけてくる。
兄「じゃあ長宗我部元親はどうだ…!?」
「四国大名しか知らない」
親「ほう…俺も一応は歴史に名を刻んでいたか…」
青い髪の人が妖艶に笑う…
この人の色気は危険だ…
フェロモンが半端ない…
声もヤバイ…
。