戦国無双夢

□最強家族
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女装をした兄を宴に行かせる事を天下人の奥さんであるおねねさんには許可を得た。
巷で評判の美女が宴に参加するのは嫌らしく、おねねさん自ら私の所に現れたのだ。
で、事情を説明して女装した兄と入れ替わる事を説明したら笑って快諾し、おねねさんが着物、化粧道具、装飾品を提供してくれたのだった。


鮮やかな着物に着替え、化粧を施す。
爪をヤスリで磨き、マニキュアを塗る。
鬘(かつら)を被せ、簪で装飾。
扇子を帯に挟み、煙管を持たせる(笑)
煙管を持たせたら遊女っぽくなり、凄く様になっていた。


「兄さ…いえ姉さん」


兄「…………」


「姉さんは日の本一の美女よ」


兄「だな」


鏡に映る自分の姿を観察し、自身たっぷりの笑みを浮かべる兄。


「今ならまだ引き返せるけど?」


兄「可愛い妹の貞操を守る為に一肌脱いでやる」


おねねさんに見せたら大絶賛で、兄はおねねさんに連れられて宴の席へ行った。


「無事を祈る」


笑いを堪えながら兄の後ろ姿を見ていた。
ある意味生け贄な兄を笑う妹を許せ。


おねねさんの部屋を出ては城内を散策。
外は夕焼けで赤く染まり、所々で酒盛りの声が聞こえてきた。


「さて、皆を探してみるか」


宴が終わるまで帰る訳にも行かないしね。



















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