戦国無双夢

□雪をも溶かす愛情を
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「貴様は言葉が通じないのか?」


「何が?」


30分ぐらい庭に居たら縁側から凄く不機嫌な表情の三成が腕を組んで立っていた。


「部屋で待ってろと言った筈だが?」


「あはは…」


頭に積もった雪を払うと軽く溜め息を吐く三成だったがそっと手を差し出された。


「ありがとう」


手を重ねたまま部屋に入る。
ひんやりと冷たい部屋だが、火鉢を直ぐに用意してくれて手を当てるとじんわりと手先が温まりホッこりする。


「こんなに冷えてまで雪が好きか?」


正面からギュッと抱き締められ私も抱き締め返す。


「故郷では雪は滅多に降らないからね」


胸に顔を埋めていたら頬に手を添えられキスされる。
少しずつ強くなるキスに唇を徐々に開くと隙間を埋める様に深く重なる。


「……ん…っ…は…ぁん…」


唇だけでは物足りなくて三成の口内に自分から舌を浸入すると甘く吸われ胸が熱く締め付けられる。


「…そんな顔をするな…」


濡れた唇を親指で拭われ、呼吸を整える度に白い息が親指に当たる。


「…欲を抑え切れぬ…」


「…………」


困惑気味に微笑する三成に言葉が浮かばず胸に顔を埋める。


「…今日のお前はらしくないな…」


耳元で囁かれ、耳たぶを甘く噛まれ身体が震える…
耳から首筋を這う唇と舌に小さく声が零れた…


「…ぁ…っ」


「…鈴…」


「…三成…っん…」


ゆっくり身体を倒され、閉じ込める様に馬乗りで私を見下ろす。

この先の熱く甘い時間を想像しては近付く顔に目を瞑り、心と身体を目の前の男に委ねていた…

























終。
ヒロインが汐らしくなっちゃった(/_\;)
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