戦国無双夢
□一喜一憂
1ページ/1ページ
ふと背中に感じる温もりに三成は目が覚めた。
眠る時は互いに抱き合っていたのに、三成が寝返りを打ったことで現在腕は空っぽだった。
しかし愛しい恋人が無意識とはいえ背中に抱き付く現状に笑みが浮かぶ…
本当は寝返りを打って鈴を腕に閉じ込めたかったが、起こしてしまうかもと行動に移せずにいた。
らしくないな…と三成は背中の温もりに意識を集中していた。
「……んっ」
鈴が寝返りをすると背中に寂しさが生まれ、今度は三成が寝返りをして鈴の背中を数秒見ては腕を伸ばし起こさない様に腕に閉じ込める。
温もりや香りに再び微笑むと内心重症だと思った…
否、溺れていると言うべきか…
「……んっ…」
しばらく経つと鈴は再び寝返り、不意に瞼が少しだけ開いていた…
焦点の合わない目で自分を見る鈴の頬を撫でては身体を引き寄せる。
「…三成…」
「…何だ?」
名を呼び、胸に顔を埋め、寝呆けながらも自分を求める彼女に胸が熱くなる…
「…眠れ…」
頭を何度か撫でるとすぐに寝息を確認。
夢の中でも自分が居る事を願いつつ三成も瞼を閉じる。
寝返りを打たないように…
彼女が離れないように抱き締める腕に力を込めながら…
終
寝ても覚めてもイチャイチしてたいい…