あらよる
□ある日
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ヒューヒュー
ザーザー
外は凄い嵐
そんななか緑の森の端の方
キミドリヶ原の洞穴で
二匹の動物が身を寄せあっていた
『ある日』
ピカッ
眩しいくらいの閃光から遅れること数秒
ゴロゴロゴロ
ガラガラガラ!
「うわぁ!」
「きゃあ!」
自然と二匹は抱き合う形になる
「う〜どうしてもオイラ雷だけは好きになれないっす」
「私もですよ、ガブ」
ガブと呼ばれたオオカミはさらに続けた
「でも今はメイと一緒だからまだ良いっすけど…」
メイと呼ばれたヤギが少し頬を染めながら笑顔で
「私もですよ、ガブと一緒だから私も大丈夫なんです」
メイの言葉にガブも少し顔を赤くしたが
ガラガラガラ!
「うわぁ!」
「きゃあ!」
二匹ともすぐに抱き合い震えはじめた
(早く嵐過ぎないっすかねぇ)
(早く嵐通り過ぎないかな)
ガラガラガラ!
嵐はまだまだおさまりそうにない
fin