Story

□二人の距離 コ哀
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☆歩美

今日は夏休み最後だからとみんなでプールに来た。
メンバーはもちろん、少年探偵団だったメンバーと、少1の時から仲良くなったマリアちゃんの六人。

実は、カップル三組っていう状態。
マリアちゃんと元太君が去年から付き合い初めて、哀ちゃんとコナン君はずっとだし、私も光彦君と……。

昔から知ってるメンバーだから、よく遊びに行くんだけど、Wデート(トリプル?)は初めてだから少し緊張……。
だって高校生になってからプールに来るなんて……何か///

「どうかした?歩美ちゃん」
「具合悪いんか?」

哀ちゃんとマリアちゃんがボーとする私を気使ってくれる。

「なんでもないよ。あっ!マリアちゃん、その水着可愛いvv」

マリアちゃんはビキニで胸元に大きなリボンがついたピンクの水着を着ていた。

「へへ〜。今日の為に買ったんや。可愛いやろ?」
「うん。可愛い。…あれ?哀ちゃんも新しいの?」

この間、二人で来た時はビキニを着ていた。哀ちゃんはスタイルいいから凄く似合ってたのに。今日のはワンピース型で下は短パンになっている。

「…ええ」
「そういえば、コナン君と買いに行くって行ってたよね?」

じゃあ、この水着はコナン君が選んだの?

「…ええ。まぁ…ね」

哀ちゃんは曖昧に答えた。

「ふ〜ん。江戸川君て嫉妬深いんやね〜」
「ひ…東尾さん///」
「え?何?」

マリアちゃんと哀ちゃんの会話が私にはちょっと理解出来なかった。

「歩美ちゃんは純粋やからな〜。江戸川君は、哀ちゃんの裸を他の人に見られたくないから、こうやって、露出の少ない水着選んだんや♪」
「ちょっ///」

哀ちゃんが慌てた。私真っ赤になっちゃった。

「なぁ、知ってる?プールにおるカップルって、その密着具合でどこまで進んでるか解るらしいで〜」
「え?み…密着?」
「やっぱ、水着なんて、裸当然やからな。まぁ歩美ちゃんらも、三ヶ月たつんやし、そろそろ進展してもええんやない?」

マリアちゃんの言葉に私は赤くなる以外なかった。
だって私達、手を繋いだ事しかないもん。
し…進展って。

「ほ…ほら、別に密着するような必要もないんだから…ね?」

哀ちゃんはそう言うけど…。

「哀ちゃん、コナン君とキスした?」
「…え?///」

哀ちゃんに聞くのは愚問だよね。

「マリアちゃんは?」
「そりゃぁキスくらいは…」

そっかぁ。みんなしてるんだ〜。

「私も頑張る!頑張って進展する!」
「よ…吉田さん?」
「そうや!17歳の夏は一回だけやで!頑張りや!」

マリアちゃんの声援を受けて私は拳を握った。




光彦SIDE...
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