Story

□お友達 コ志
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哀ちゃんが引越して一週間。

私も光彦君も元太君も淋しくて哀ちゃんがいなくなってしまった事にショックを隠しきれないでいる。

それなのに。コナン君は。

「引越したもんはしゃーねぇだろ?色々と都合があるんだろうしさ」

それだけ。しかも、何時もと変わらない。あんなに仲がよかったのに。
コナン君酷いよ〜。



「ねぇ、歩美ちゃん。あそこにいるの、コナン君ですよね?」
「え?どこ?」

みんなで遊ぼうって言ったのに、コナン君は用事があるからって帰ってしまったはず。

「あれ、蘭さんじゃないですよね?一緒にいるの」

光彦君に指指された方にコナン君の姿と大人の女の人の姿。
赤みがかった茶髪。
哀ちゃんと同じ髪の色の人。

「行ってみようぜ」

元太君の言葉に私達はコナン君の方に走った。

「お〜い。コナン!」
「コナン君〜」
「げっ!お前ら…」

コナン君は見つかるのか嫌だったみたい。凄く嫌そうな顔になった。

「何やってるんですか?……は…灰原さん!?」

女の人を見た光彦君は驚いた様に叫んだ。
でも気持ちわかるよ?
だってその人、哀ちゃんにそっくりだもん。

「ばっ…ちげーよ。コイツは…」
「…こんにちは。哀のお友達?」

その人は哀ちゃんを知ってるみたい。

「うん。哀ちゃんはお友達だよ?お姉さんは?」

「私は…宮野 志保。哀とは歳の離れた姉妹なの。両親の離婚で離ればなれになっているけど」
「哀ちゃんのお姉さん?」

哀ちゃんにお姉さんがいたんだ。そっくりだなぁ。
哀ちゃんが大きくなったみたい。凄く綺麗だし。

「なんで、灰原さんのお姉さんとコナン君が一緒にいるんですか?」

光彦君は最初の疑問を口にした。

「そ……それはだな…」
「阿笠博士の所に今度は私がお世話になるから、この辺りの案内をして貰っていたのよ。ね?…コナン君♪」
「…にゃろ〜」

志保お姉さんは楽しそうに、コナン君はお姉さんを睨むように見ていた。
なんだか、哀ちゃんがいるみたい。

「志保お姉さん、いつまで博士の所にいるの?」
「しばらくはいるつもりよ?私、まだ、この街に知り合いが居ないから、お友達を探してるの。だから遊びにきてね?」
「行く!歩美、志保お姉さんのお友達になる!」
「僕もなります!」
「おう!行くぜ!」

哀ちゃんが居なくなって寂しいけど、でも新しいお友達が出来ちゃった。

哀ちゃんビックリするよね?

でもなんでコナン君は志保お姉さんの事内緒にしてたんだろ?



END...

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