Story
□二人の距離2 コ哀
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☆歩美
「そろそろお昼にしようぜ!」
やっぱり元太君は高校生になっても変わらないね。
でも、元太君に賛成。歩美もお腹空いちゃったし。
「…なら、お前ら座ってろよ。買ってきてやるから」
コナン君の言葉で男の子三人が買い出しに行く。
「マリア!何にすんだ?」
「うちは、チーズバーガーとカフェオーレにするわ」
元太君がマリアちゃんに聞いて光彦君も私に問い掛けた。
「歩美ちゃん、何にします?」
「あっ、じゃあチーズバーガーとオレンジジュース」
「判りました。買ってきますね」
「ありがとう。光彦君」
二人が売店に向かう。
「あれ?コナン君は?」
哀ちゃんに何にするか、聞いてないけど……。
「彼なら先に行ったわよ。あの人私には選択権を与えないから」
哀ちゃんは溜息を吐きながら指を指した。
コナン君は元太君と光彦君と合流していた。
「成る程。江戸川君は哀ちゃんの食べたいもんは分かっとるって事やな?言わんでも♪」
「そ…///そんなんじゃ…」
哀ちゃんは否定しながらも顔を赤くしてる。
それって肯定してるよ?哀ちゃん。
「…なぁ、ホンマにどこまで進んでんの?哀ちゃん達」
「ひ…///東尾さん?///何を…」
いきなりのマリアちゃんの質問に哀ちゃんは赤くしてた顔を更に真っ赤にしちゃった。私も凄い質問に顔が熱くて周りを気にしちゃった。
でも正直、歩美も知りたいかも…。
「…なぁ、最後までいった?」
「///知らない」
「……いっとるんやん」
「ちがっ…///」
だから、哀ちゃん、肯定してるよ?それじゃあ…。
「まぁ、そうやろうなとは思ったけどな。長い付き合いやし、二人を見とったら判るもんなぁ?」
「///そうだね」
マリアちゃん。なんで平然とそんな事聞けるの?
「///ゴホン。東尾さん達こそ、どうなのよ?」
哀ちゃんは自分達の事を聞かれて悔しいみたいにマリアちゃんに聞いた。
「うちら?うちらは全然や。と、言いたいけど、今度二人で旅行、行くねん♪」
「旅行!?」
「そうや♪夏休み中は無理やから、9月最初の土日で。やから、もしかしたら…てな♪」
マリアちゃんはとても嬉しそうに言った。
元太君と恋をしてる事を本当に楽しそうに、恥ずかしい事ではないんだって感じで。
哀ちゃんは恥ずかしそうだけど、二人が放つ甘い雰囲気は二人の親密な関係を物語っていて。
真剣に恋をする二人がうらやしい。
歩美も二人に近づけるかな?
二人の様に幸せそうに笑って、光彦君との事を話せる様になるかな…?
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