Story

□二人の距離2 コ哀
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★光彦


「あれ、やろうぜ!」

元太君が指したのはウォータースネイクです。
ここのウォータースネイクはカップルは一つの浮輪に乗って滑れるから有名なんです。

「おい!マリア滑ろうぜ♪」
「ええよ」

先ずは元太君とマリアちゃんが上に上がりました。

ソリの様な板にマリアちゃんが乗ってその後ろに元太君。
元太君はマリアちゃんの肩を支えています。

そして滑ると、おもいっきり二人の身体は離れて元太君に押される様にマリアちゃんは水の中です。

「バカ元太!痛いやん!」
「悪ぃ♪悪ぃ♪」

どうやら乗り方として、基本は男が女の子をしっかり支えなきゃいけないようです。
そうでないと元太君達みたいに途中で離れてしまうみたいです。

「次はコナンと灰原な♪」

コナン君と灰原さんが上にあがりました。
灰原さんもマリアちゃんと同じで前に、コナン君が後ろですが元太君とは違い彼は灰原さんの身体を覆う様にしっかりと身体を密着させて腕を廻しています。
灰原さんも離れない様にコナン君の腕を握って。
落ちる瞬間に彼は体勢を変えて自分の背中から落ちる様に仕向けました。

「ほぉ〜流石コナンだなぁ」
「…江戸川君は優しいなぁ。哀ちゃんに負担ない様に仕向けるんやから」

マリアちゃんは元太君を睨みつけました。

「お…おい!次は光彦と歩美だぜ?」

元太君はマリアちゃんの冷たい視線に気付かない振りをして僕達に振りました。

でも、見るからに密着して滑るウォータースネイクに僕は動揺しました。

「///歩美ちゃん、どうします?」
「……乗る!」

歩美ちゃんは、はっきりと言いました。
けど僕は正直、恥ずかしいです。

歩美ちゃんの肩なら掴めますが肩だとどうしても元太君達みたいになるし…だからってコナン君達みたいにギュッと抱きしめる勇気はありません。

「光彦!」

上に向かおうとした僕にコナン君がプールの中から声をかけました。
手招きされて近付くと耳元で、

「お前が前に乗ればいいから」

そう言ってくれました。

「そ…そうですね。そうします」

僕はそれに賛成しました。
その方が恥ずかしくないと思ったから。



ですが、


「///歩美ちゃん?」
「…だってしっかりくっつかないと落ちちゃうもん」

僕からはくっつきませんが、歩美ちゃんは僕の背中にギュッとしがみついてます。
正直、胸が背中に当たってたりして……。

………///充分恥ずかしいです!
でも離れ落ちる事はなく、歩美ちゃんに痛い思いはさせずに済みましたけど。

…僕にはまだ、少し刺激が強いです。




END...
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