拍手ss&捧げもの

□拍手お礼ss
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『腕の中に』

本当に増えたと思う。
今、私の腕の中にあるもの。

たった一つ、『藍』の名しか持たなかった私が。


紫の花菖蒲。
実の弟より弟らしい主人。

そして。

「……楸瑛様。」

自分の名を呼んでくれる愛しい恋人。


どうか、手放さなければならない日が来ない事を願いたい。

「君は居てくれるだろう?私の元に。」

驚いたように見開いた瞳はすぐに優しい光を宿す。

「……はい、必ず。」


Fin

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