拍手ss&捧げもの

□拍手お礼ss
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『柔らかな肌』


「痛ッー…!?」


持っていた書類で何故か腕を切った。
一筋の赤い短い線からじわりと血がにじむ。
その呻きを聞いたコンラッドはその血を見て、血相を変えて切った腕を掴む。


「……指先を切るならともかく、何で腕が切れるんだ?」
「分からない……。ま、舐めておけば治るでしょ。」


苦笑した瞬間、目を見開く羽目になった。
傷口にコンラッドが己の口を当てている。
腕には生暖かい舌の感触が。


「こっ、こここコンラッド!?」
「……血は止まったかな。」

何もなかったかのように上げられたコンラッドの顔を見ることはできなかった。
おそらく今自分は真っ赤になっているだろう。


「……君の柔らかい肌を堪能させてもらったよ。」


甘い声でそのようなことを耳元で囁くのは勘弁してほしい。



Fin

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