ラスト

□第1話
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助けてくれ、お願いだ、たすけて、たすけてたすけてたすけて――


「情けない」

私の口から、私のではない言葉が吐き捨てられる。

狭い部屋にはもうすでに死体が3つ。
飛び散った血液やら、もとは人間の身体だったと思われるものが、真っ白な床を、壁を、天井を、朱く染めていた。

「あとは、お前だけ」

愉しそうに微笑む"私"。
最後の一人は恐怖で動くことも出来ず、震えながら狂ったように悲鳴をあげていた。

「そうだなぁ、まずは五月蝿いその口を裂いてしまおうか」


たすけてタスケテタスケテタスケ―――…


残響を遺して悲鳴が止み、部屋に転がる死体は4つになった。





『――演習を終えます』

スピーカーから流れるノイズまじりの声が、映像の終わりを告げた。
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