Unchanging oath
□壱.序章
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黄昏時、人もまばらな路地を歩いていく青年。
ただ真っ直ぐ前だけを見て歩いていき、やがて小さな路地裏へと入り込む。
そして気配を殺し、早足で近付いてくる足音を聞きすかさず刀を抜く。
「……何の用だ。」
「!?」
静かに問うと同時に抜いた刀を男の喉元に押し当てる。
イキナリ刀を押し当てられた男はあまりの事に目を見開き動揺を露にする。
徐々に青ざめていく男の顔を青年の鋭い瞳が刺す。
「答えろ。何故オレを追って来た。」
問いかけながら微かに刃を強く押し当ててやれば、「ヒッ…!」と上ずった悲鳴が上がる。
「…俺はただっ!アンタを殺せって頼まれただけだ…!!ι」
「へぇ。誰に?」
「………。」
男は答えない。
それを知ってか知らずか…、青年が口の端を僅かに上げた事に男は気付かない。