ウタリ

□「神のゴミ捨て場」
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 俺はザックの中から一丁の銃を取り出した。
 時代外れも甚だしい小振りの回転式連発拳銃。
世辞にも威力が高いと言い難いその拳銃の弾の残数を確かめる。
六発全て入っていた。
俺は窓に体を押し付けるようにして狙いを定め、安全装置を外す。

「お客さん」

 運転手の声が、かき消えた。
 取り囲んでいた機械車のうちの一台と俺の乗っている機械車が大きくスピンし、
爆炎を撒き散らしながら別の車に突っ込んで行く。
 銃床で窓ガラスをたたき割り、その透き間に体を飛び込ませる。
不規則に割れてガラスの切っ先が服を裂き、皮膚を裂き、肉を裂いた。
 痛みに顔をしかめるが、それよりも両腕で頭と耳をかばう。
なるべく体を小さくさせる。
 次いで熱と風に襲われ堅い地面に体を叩きつけられる。
爆風に流されゴミか何かのように地面を転がり岩に体を打ち付けてようやっと止まった。
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