死が二人を別つまで〜ANOTHER if...〜

□二人の舞姫と笑わないピエロ
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―『ごぉらぁ!テメぇ!早く、酒の肴作らんかぃっ!オレたちゃ、腹すかしとんじゃい!』

『申し訳ございません!すぐにご用意致します!』


数年前の僕は、闇の中にいた。

どこまでも続く果てしない闇…。

そこに光はなく、僕はその闇から抜ける術を知らなかった。

あれから、何年経ったのだろう…。

保護されてからの僕は、PTSDを患い、何を食べても苦い…砂を食べているような感覚だった…。

世間では一時期、僕が、犯人が死亡してもなお、逃げなかったのは、ストックホルム症候群による自己防衛ではないかと噂された。
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