P暗黒P
□カラー
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〓黒と白は、自分の色を尊重しあってしまうの…ほかの色に交ぜてしまえば必ず自分の色に引き込もうとしてしまう。でも、ふしぎね。黒と白を交ぜればお互いに尊重できないで、中和されてしまうの。…とても羨ましいと思わない…?〓
昔誰かが僕に言った言葉―――
〓〓〓〓〓〓〓〓
「ぁ…っ…ふぁ」
―――――ギシッ
暗い部屋には甘い喘ぎとベットの音だけが響いた。
「ジューダス…すっげイイ…」
そう囁いたロニは打ち付ける速度を速くして相手の胸の突起に手を伸ばす。
「Σひゃっ…っあぁ///」
過剰に反応を示す身体。
汗ばんだ肌同士を擦り合わせながら慣らされた快楽に沈んでいく二人。
――――こんな関係になったのはいつからか。
些細な出来事だった。
ジューダスはたまたま仮面を外したところをロニに見られて、熱烈な告白を受けた。
そのまま押し倒され、ずるずる付き合い今に至っていた。
こんな些細な出来事なのに抜け出せない自分にジューダスはつくづく甘くなったなと呟く。
最も快楽に溺れている今はそんな事を考える余裕がないけれど……
「ジューダス…もっと鳴け」
「あ…ンッっ〜…//」
えぐるように中の壁を突き上げてくるロニ。
隣の部屋には、カイル達がいるのに。
いや、そもそもいつもはこんなに激しくはない…。
―――何か自分はこいつを怒らせる事をしただろうか…?
微かに残った理性でそんな事を考えているジューダスを見て更に深いところを突き上げてくるロニ。
「Σひゃっ…あっ…!??待てっ…ンッ…これは激しすぎ…っ///」
限界も近いというのにその激しさに目を疑い拒絶しようと身をよじるジューダス……
「嫌だ……おい、ジューダス……好きだ。」
「…は……??」
突如告げられた言葉に抵抗もぴたりと忘れてしまう。
今彼は何と言った――?
僕に言ったのか――?
今まで一度もそんな事……
ぐるぐると頭の中を回る考えに無言になるジューダス。
「お前は…もう……俺のもんだからな。」
低く腰にくる声で囁くと止めていた腰をまた巧に動かす。
ぐっ…………
「Σあぁあ…//」
その絶頂への瞬間に確かにジューダスは感じた。
―――――僕は、もう捕われていたのか。
決して本当の意味で交わる事を知らなかった二人が今夜、確かに一つになった。
〓黒と白は、自分の色を尊重しあってしまうの…ほかの色に交ぜてしまえば必ず自分の色に引き込もうとしてしまう。でも、ふしぎね。黒と白を交ぜればお互いに尊重できないで、中和されてしまうの。…とても羨ましいと思わない…?〓
誰かが言った言葉がまた頭の中にリフレインしていた。