黒ネコ注意報?:1

□錯乱と説教
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利き手である左には、先ほどの高圧電流が施された指示棒が唸っていた。



「落雷っ!!」



普通に感電すれば間違いなく死を見る電圧を浴びさせられて、誰もがチェルベッロの死を思ってしまった。



しかし、彼女は気絶していただけであった。



「さすがに殺人者にはなりたくないから。



9代目が受けた痛みと同じだけの痛みを味わって」



彩夏の瞳に映るは、いつもの明るい光ではなく、青い炎のような光だった。



「2人目。



第1奥儀・かまいたち!!」



扇子からは唸りを上げた風が2人目のチェルベッロを痛めつける。



「ぐぁぁ!!」



あまりにも惨い攻撃に、雲雀は彩夏を止めるべく、きつく抱きしめた。






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