黒ネコ注意報?:2
□戻らない日常
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現在、右眼は包帯で塞いである。
下手に両目で見るよりは見えやすい。
「大丈夫か!?」
「大丈夫だよ、彼方」
扇 彼方。
彩夏の従姉弟で現在、日本舞踊を住みこみで習っている18歳。
彼はボンゴレ門外顧問チームの情報ではなく戦闘員であるため、彼もまたケガを負って療養中だ。
「俺はまだ傷だから大丈夫だけど、お前はずっと治らない目なんだからな」
「うん。
だから、慣れるしかないの」
「・・・コンタクトは?」
「体質の所為ではまらないから」
厄介な事に、私の目はコンタクトを嫌がる。
と言うか、目がすぐに充血してしまう。
眼鏡だと、病院の方には生活しにくいと言われた。
「しかし雲雀のやつ。
そんなに怒ることねぇだろ」
「恭弥は、心配したのにって怒ってたし。
もう少し目がまともになったら謝りに行くよ」
「そうか。
なら、今は安静にしとけよ」
「は〜い」
彼方と分かれて、私は自分の部屋へと戻った。
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