黒ネコ注意報?:2
□10年後
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「恭弥、ヒバード飛ばした?」
「さっきね。
こんなタイミングで帰るとは思ってもなかった」
「そりゃね、ついに起こっちゃったんだから」
久しぶりに並盛に戻ることになり、私と恭弥はスーツに着替えた。
匣を懐に入れて、リングをポケットに入れて。
さて、行きますか。
並盛神社
「そろそろ吐かねぇと取り返しのつかねぇことになるぜ」
「誰が・・・・・言うかよ・・・・・」
γの雷が響く。
その音に、近くを走っている2人が反応した。
「恭弥、急ぐよ」
「分かってる」
雲雀は走りながら匣の1つを取り出し、リングに炎を灯す。
一方の彩夏はスピードを更に上げて彼とは違う方向へと向かう。
二手に別れたところで、彼の方は神社の入り口に辿り着き、『雲ハリネズミ』の匣が開口させた。
もの凄い勢いで、ハリネズミが電狐に体当たりをしたおかげで獄寺、山本の2人は攻撃を喰らわずにすんだ。
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