黒ネコ注意報?:2
□γ戦
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「第3奥儀 爆龍風!!」
爆風と共に、ビリヤードのボールが全て飛ばされた。
雲雀は咄嗟に後ろへと下がり、ギリギリで爆風を避けることに成功した。
「恭弥!」
「遅いよ。僕を殺すつもり?」
「まさか。
刺しても死なないくせに」
「あんた・・・・・まさか」
「電光のγだったっけ?
ここからは私が相手になるけど」
彩夏は橙色の炎が纏う自分の扇子を抱えながら笑った。
何せ大きさが全長50cmもある大型の扇子だ。
10年前に使っていた全長20cmのものは匣に入れずに持ち歩いている。
「その扇子・・・、扇 彩夏か」
「知ってるんだ?
じゃあ、話は早いわね」
もう1度彼女はにっこりと笑った。
だが、目は笑ってなどいなかった・・・・・。
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