黒ネコ注意報?:2

□試練
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「・・・・・彩夏、代わって」



「どうして?」



「手を下す気にもなれない」



自爆しているツナを相手じゃ、戦意も失せると訴える恭弥。



仕方なく、交代することにした。










「行くわよ?」



「来い」



私は匣を開口して、指示棒を出した。



とてもじゃないけど、扇子を出すほどではない。



バチバチとそれに流れる電流は、10年前とは比べ物にならない。



その上から炎を纏わせれば、硬度も増す。



とは言っても、先ほどγが持っていた精密度Dではあまり役には立たないが・・・・・。








「電流波」



身体が麻痺する程度に流した電気を空気に振動させれば、逃れられるはずがない。



案の定喰らったツナは、動きが鈍くなった。





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